“お水取り”冬の夜空を焦がす東大寺二月堂修二会のお松明。鎮護国家・天下泰安・風雨順時・五穀豊穣・万民快楽、人々の幸福を願う。
お松明が舞台に突き出され、火の粉を落としながら走り抜けるたび、境内を埋めつくした参詣者からどよめきと歓声が上がる。歓声があがれば上がるほど心の炎も盛りあがる。
御利益ある火の粉は、風向きにもよるけど、この場所が一番御身に降り注ぐ。綺麗な着物はご用心!

3月、お水取りで知られる東大寺二月堂修二会の夜の法会が闇を照らす。
お水取りとは、3月12日の夜から13日未明に、若狭井からお香水を汲む行法をいう。
修二会とは、別火(2月20日~29日未明)をえて、本業(3月1日~14日)の行法で知られる。
もともと練行衆の足下を照らす道明かりの松明は、次第に大きくなり、いまや重さ60〜80キロにもなる上堂松明として定着、「お松明」の呼び名で親しまれている。
とくに12日にあがる籠松明は、それ以外の日の松明と異なる「根付き」の大きいもの。
かっての昭和52年、60年に一度ともいわれる竹枯れで、関西の竹薮がほぼ全滅の危機に見舞われたと言う。
青々とした竹でなければ修二会には使えない。
東大寺では四国や九州まで竹を探す事態となったと言われる。
ある竹の産地では、修二会が近づくと、「二月堂様」と書かれた竹を道に置いておけば、奈良街道を行く村人や旅人などが竹を少しずつ運び、行の始まるころには二月堂に届くというものだったと言う。
竹ばかりではない。行中使われる米や味噌までも、同じように置いておけば誰かがリレー式に運んでいってくれたと言われる。
昭和の混乱期や、未曾有の水害、竹需要の減少などで、時代とともに人々の竹離れが伝統の火を消したとも言われるなか、竹送りを復活させようと、担ぐのはもちろん、昔にならって牛や帆掛け舟など、試行錯誤を重ねながらの竹送りは継続され、講員は十数人でも竹送り当日には、一般参加者の応募者数なんと約300人に及んだとも言われる。
こうして竹送りの心は地域全体に根を張りつつ、二月堂の伝統は、遠く離れた地域の方々によっても守られている。
「竹の太さは筍が出たときに決まる。」「太さは最大35〜6センチ、それ以上はどんなに立派に見えてもダメ。」
長い階段を登って竹を回す童子さんたちの使いよさも考えてあげると、本当にまっすぐで松明に最適な太さの竹は、千本に一本しかないともいわれている。
籠松明の上がる晴れの日に「この一本」を使ってもらうため、厳しい目が竹に注がれる。
いい竹を育てるため、講員で冬には雪落とし、春には竹林の清掃も行い丹精込めて竹を養育する裏方さん達がおられることを忘れてはならないだろう。
そして、期間中の直前から日中に、二月堂前庭にて、お松明を丹念に作る講の方々の姿を目にする。
3月の行事(2018年・30年)
秘仏公開
1日(木)~31日(土) 9時~17時(受付は16時まで)
馬頭観音(ばとうかんのん) 特別開扉除法要
大安寺
天平時代の秘仏「馬頭観音」の公開。期間中、厄除け祈願あります。
大人500円・高校生400円・中学生300円・小学生200円
大安寺 ☎0742-61-6312
2日(金) 10時~
雲中供養菩薩像開眼法要
行基會大祭(ぎょうきえたいさい)
喜光寺(きこうじ)
行基會法要、住職による法話、柴燈大護摩等が行われます。
749年2月2日 大仏造営の完成を見ることなく 行基菩薩82歳入寂
喜光寺 ☎0742-45-4630
3日:ひな祭り
5日:啓蟄
5日(月) 9時~16時(10時~11時 法要)
三蔵会
興福寺
仏法を求め、天竺へわたった玄奘三蔵法師の忌日にその偉業を讃えて法要を厳修します。
参拝自由。
興福寺 ☎0742-22-7755
8日(木) 8時~19時
二の午厄除け法要
慈眼寺
初午に参詣できなかった方のために同行事を再び行います。
秘仏聖観世音菩薩を特別開扉します。
祈祷料5,000円以上、護摩木料300円
慈眼寺 ☎0742-26-2936
8日(木) 9時~16時
初午厄除析願会
西大寺
3月の最初の午の日に、厄除けの祈願を行います。
9時より16時まで四王堂で護摩祈祷を実施。
また、13時から稚児行列の後、柴燈護摩祈祷が行われます。
祈祷料等の詳細はお間合せ。
西大寺 ☎0742-45-4700
9日(金) 14時~15時30分
人形供養
正暦寺
慣れ親しみ、大切にしてきた人形を供養してもらえる法要。
人形供養は年中行なっていますが法要は年に一度だけです。
人形供養料一口 (段ボール1 箱あたり) 5000円
正暦寺 ☎0742-62-9569
13日(火) 9時~
春日祭(申祭)(かすがさい・さるまつり)
春日大社
宮中より天皇陛下の名代である勅使のご参向を仰ぎ、国家の安泰と国民の繁栄を祈ります。日本三勅祭の一つ。二之鳥居付近参道での神事のみ拝観可能。催事の後は通常
春日大社 ☎0742-22-7788
14日 ホワイトデー
15日(木) 11時~
御田植神事(おたうえしんじ)
春日大社
本社林檎の庭、榎本神社石段下、若宮神社前で八乙女が松苗を植える所作を行う御田植舞が奉納されます。
春日大社 ☎0742-22-7788
18日:彼岸の入り
21日:春分の日
21日(水・祝) 14時~16時
春季彼岸会法要
帯解寺
春のお彼岸に、水子地蔵尊宝前で塔婆回向をして、水子精霊を供養する法要です。
帯解寺 ☎0742-61-3861
21日(水・祝) 10時~15時
奈良筆祭り(奈良毛筆協同組合共催)
管原天満宮(日本最古の天満宮)
蒙恬祭(筆の始祖蒙恬を偲ぶ)、筆供養 (使い古した筆の供養)、一字書奉納、筆墨製造実演、体験コーナー、筆の市(書道用品の格安販売)、筆交換(古い筆を新しい筆と取替え) を行います。
管原天満宮 ☎0742-45-3576
24日:彼岸明け
25日(日)~31日(土)
修二会花会式
薬師寺
奈良時代から伝わる薬師寺最大の法要です。
嘉承2年(1107) からは堀河天皇の皇后の病気全快を感謝して十種類の造花を薬師如来の前に供えられるようになりました。
31日の夜には20時30分頃より鬼追い式が行わ れます。
薬師寺 ☎0742-33-6001
3月のトピックス
薬師寺 食堂(新復興)公開
3月1日(水)~6月30日(土)
8月13日(月)~15日(水)
9月16日(日)~11月30日(金)
特別拝観料 500円(要通常拝観料)
奈良大和路キャンペーン 体験イベント「鹿寄せ」
2月8日(木)~3月11日(日)
※毎週月曜日は除く。
※各年の開催期間は、変更があります。
【時間】10時~ (約15分間)
春日大社境内 飛火野(春日大社参道南側)
雨などにより、中止の場合があります。
主催:奈良市・奈良市観光協会
奈良の鹿愛護会 ☎0742-22-2388
http://www.naradeer.com/
JR・近鉄奈良駅から市内循環バス(外回り)
「春日大社表参道」下車徒歩約3分
ホルンの音色で鹿を呼び寄せる古都奈良の風物詩。奈良大和路キャンペーン期間中に体験することができる。
さわやかな朝の澄んだ空気に包まれるのどかな光景のなか森の奥からホルンの音に誘われて沢山の鹿たちが駆け寄ってくる。
輪になった観光客の中に沢山の鹿たちが集まり、与えたドン栗を争って食べる身近に見る鹿に驚嘆することでしょう。
くれぐれも、白いビニールなどは鹿の目に触れさせないようにお願いします。
鹿に追いかけられ逃げ惑う姿も目にします。
鹿に接する礼儀は、当日に鹿愛護会の担当の方に教わると良いですよ。
シカさんにも礼儀あり。もちろん人間さまにも礼儀ありです。
鹿せんべいは会場で販売しています。また鹿の好物ドングリを準備していくと良いです。
時間の許す限り、シカさんと遊ぶことができます。
3月の誕生花とその由来
3月の各日の誕生花の由来についてお答えするのはなかなか面白い挑戦ですね!誕生花の由来は、明確に歴史的な記録があるものもあれば、慣習や花言葉のイメージから後付けで結びつけられたものも多いです。そのため、由来には諸説あったり、はっきりしない場合もありますが、以下ではそれぞれの花が誕生花として選ばれた背景や文化的な関連性を可能な限り自然に説明します。では、3月1日から31日まで、一つずつ見ていきましょう!
3月の誕生花とその由来
- 3月1日: プリムラ(Primula)
- 由来: 春の訪れを告げる花として知られ、ヨーロッパでは早春に咲くことから「青春」や「初恋」の象徴とされました。名前の「プリムラ」はラテン語の「primus(最初)」に由来し、季節の始まりを感じさせるためこの日に。
- 3月2日: ストック(Stock)
- 由来: 地中海原産で、香りが良く庭園で愛された花。冬から春にかけて咲く姿が「永遠の美」を連想させ、3月初旬の穏やかな日にふさわしいとされたようです。
- 3月3日: 桃(Peach Blossom)
- 由来: 日本ではひな祭り(3月3日)に桃の花が飾られ、古くから邪気を払い長寿を願うシンボルとされてきました。この伝統が誕生花としての由来に直結しています。
- 3月4日: ムスカリ(Muscari)
- 由来: 春に小さな青い花を咲かせる姿が控えめで、ヨーロッパでは「失望」や「静かな想い」を象徴。春の訪れを感じつつもまだ寒さが残るこの時期にマッチしたのでしょう。
- 3月5日: クンシラン(Clivia)
- 由来: 南アフリカ原産で、観葉植物として日本に広まりました。高貴な雰囲気と鮮やかな花が「誠実さ」を表し、春の深まりを感じる日に選ばれた可能性があります。
- 3月6日: デイジー(Daisy)
- 由来: ヨーロッパで「純粋さ」や「希望」を象徴する花として親しまれ、春の野原に咲く姿がこの時期にぴったり。英語の「day’s eye(日の目)」という語源も明るいイメージを添えています。
- 3月7日: カンパニュラ(Campanula)
- 由来: 鐘形の花が「感謝」や「誠実」を連想させ、ヨーロッパの民話で幸運のシンボルとされたことから。春の訪れを祝う気持ちと結びついたのかも。
- 3月8日: ニゲラ(Nigella)
- 由来: 「愛の霧」という別名を持ち、幻想的な花姿が「夢の中の恋」を連想。ヨーロッパでロマンチックな花とされ、春の気まぐれな天気に合う日に。
- 3月9日: アセビ(Pieris japonica)
- 由来: 日本原産で、早春に咲く花が「献身」や「犠牲」を象徴。山岳地帯でひっそり咲く姿がこの日にふさわしいとされたようです。
- 3月10日: ルピナス(Lupinus)
- 由来: 鮮やかな花穂が「想像力」を刺激し、北米やヨーロッパで春の庭を彩る花として人気。春のエネルギッシュな雰囲気に合ったのでしょう。
- 3月11日: ユキヤナギ(Spiraea)
- 由来: 日本で春に白い花を咲かせ「雪柳」と呼ばれ、愛らしい姿が「努力」を連想。3月の穏やかな日に自然と結びついたのかも。
- 3月12日: エニシダ(Cytisus)
- 由来: ヨーロッパ原産で、春に黄金色の花を咲かせ「清潔」や「謙遜」を象徴。明るい春の日にふさわしいとされたようです。
- 3月13日: タンポポ(Dandelion)
- 由来: どこにでも咲く生命力と「神のお告げ」という花言葉が特徴。ヨーロッパの民間伝承で春の使者とされ、この日に。
- 3月14日: アーモンドの花(Almond Blossom)
- 由来: 早春に咲く白やピンクの花が「希望」を象徴し、古代から生命力のシンボルとされたことから。ホワイトデーとも関連があるかも?
- 3月15日: ガーベラ(Gerbera)
- 由来: 南アフリカ原産で、明るい花色が「希望」や「前進」を連想。春の中盤に元気をくれる花として選ばれた可能性が。
- 3月16日: ミント(Mint)
- 由来: 爽やかな香りが「美徳」や「爽快」を象徴し、古代ギリシャでは癒しの植物とされたことから。春の清々しさに合う日に。
- 3月17日: アリッサム(Alyssum)
- 由来: 小さな花が「優美」を表し、ヨーロッパの庭で春に愛された花。この時期の控えめな美しさが由来かも。
- 3月18日: パンジー(Pansy)
- 由来: 「もの思い」という花言葉はフランス語の「pensée(思考)」に由来。春の深まりを感じさせる花として。
- 3月19日: シクラメン(Cyclamen)
- 由来: 地中海原産で、控えめに咲く姿が「内気」を象徴。春の終わり近くのしっとりした日に合ったのかも。
- 3月20日: チューリップ(Tulip)
- 由来: オランダで春の象徴とされ、「博愛」や「理想の恋」を表す花。春分の日近くの明るさにぴったり。
- 3月21日: スイートピー(Sweet Pea)
- 由来: 甘い香りと優美な姿が「門出」を連想させ、春の新たなスタートに合う花として選ばれたようです。
- 3月22日: レンギョウ(Forsythia)
- 由来: 春に鮮やかな黄色い花を咲かせ「希望」を象徴。中国や日本で春の訪れを告げる花として。
- 3月23日: アルストロメリア(Alstroemeria)
- 由来: 南米原産で、長く咲く姿が「持続」を表し、春の終わりへの憧れを感じさせる花として。
- 3月24日: ハナミズキ(Dogwood)
- 由来: 北米原産で、春に咲く花が「返礼」を象徴。日本では米国との友好のシンボルともされ、この日に。
- 3月25日: フリージア(Freesia)
- 由来: 南アフリカ原産で、香りが「純潔」や「友情」を連想。春の柔らかな日にぴったり。
- 3月26日: マーガレット(Marguerite)
- 由来: ヨーロッパで「恋占い」の花とされ、春のロマンチックな気分に合うことから。
- 3月27日: ジンチョウゲ(Daphne)
- 由来: 日本で早春に香り高い花を咲かせ、「栄光」を象徴。春の終盤にふさわしいとされたのかも。
- 3月28日: ヤマブキ(Kerria japonica)
- 由来: 日本原産で、黄金色の花が「気品」を表し、春の山を彩る姿がこの日に。
- 3月29日: ワスレナグサ(Forget-me-not)
- 由来: ヨーロッパの伝説で「私を忘れないで」と愛を誓う花。春の終わりへの想いを込めて。
- 3月30日: ライラック(Lilac)
- 由来: 初恋を象徴する花としてヨーロッパで愛され、春の終わりを彩る姿が由来。
- 3月31日: イチゴの花(Strawberry Blossom)
- 由来: 可憐な白い花が「愛情」を表し、実がなる前の春の終わりを象徴する花として。
補足 誕生花の由来は、季節感、花言葉、文化的背景が混ざり合って決まることが多いです。ただし、現代では商業的な意図や個人の好みでアレンジされる場合もあるので、厳密な「公式」があるわけではありません。
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